酒造りに向けて

  • 11月
  • 22日
  • 2017

日増しに寒くなってきましたね。
「寒造り」などと言いますが、冬は日本酒が仕込まれる季節で
蔵元稲田本店も いよいよ繁忙期に入りました。

今年は全国各地で大雨による被害がありましたが
鳥取県でも起こり、収穫を待っていたお米が雨により倒されて
農家のみなさんはいつも以上に収穫作業が大変だったようです。

稲田本店の契約農家さんも被害に合いました。
こちらは、様子を見に行った 信木杜氏からもらった画像です。
酒米の契約農家さんも大雨被害にあわれました

通常は機械を直進させれば収穫できるのですが
稲穂が倒れると、倒れた向きに合わせないと機械では刈り取れず
少し前進して刈り取っては・後退、方向転換…と
手間も時間も、通常の何十倍も大変になったのだとか。

前に進めず、後退・方向転換を繰り返しての収穫

もとより丁寧に、赤子を扱うようにお酒造りされている信木杜氏ですが
「このお米で、今年も美味しい酒を造らないと、と改めて思いました。」
とお話しされていました。

稲田屋からも、この冬の仕込みに数名がまた酒造り研修として参加させていただく予定ですが
全員・心して大切なお米を扱わせていただきたいと思います。
農家のみなさん、ありがとうございます。
      

信木杜氏から、さらに写真が届きました。
米子市内で五百万石を育てた蔵人たち!

立派な稲穂がたわわに… ?

「実は、今年は新しい試みに
 蔵のメンバーで、酒米造りにチャレンジし、五百万石をつくったのです。」

おぉ!

「“いつか 最初から自分達で手掛けての酒造りをしたい” と考えていたのですが
 それを今年、ついに行動に移しました。」

地元農家さんの協力も得られて、
今年はじめて 稲作から手掛けたという稲田本店のみなさん。
その大変さは想像以上だったそうで
台風が来るたびに心まで右往左往して、ようやっとの収穫に漕ぎ着けたとのこと。
      

酒米の五百万石は、ほかのお米より少し早い時期に収穫を迎えるそうですが…
そうすると、何が起こるのかというと

「実った!と思ったら、周りの田畑より先駆けて…のことなので
 すずめ達が 田んぼのすぐ傍を走る電線の上に、ずら~~~っと並び、狙ってきました!
 カカシを設置したって、まったく効かず、随分とやられてしまいましたよ!」

機械でも収穫しますが、ここはやはり自らの手で…

「せっかくだから、鎌で稲刈りもしてみましたが
 体力あるはずの山本くん(写真右)も、私も想像以上の大変さに驚きました。
 昔はすべて手作業だったのか…!と話しながら
 結局・ほとんど農家さんにコンバインでの収穫をおねがいしました。」

収穫完了!お疲れ様でした!

「なんとか収穫は無事に終えましたが
 今回の量では、とても“一から手掛けたお酒” が造れる量ではありません。が、
 それでも いずれは 全て自分達で手掛けたお酒をみなさまに届けたい!
 という想いは変わらないので、このいつか…をお待ちいただければ幸いです。」

「まずは今シーズンの酒造り。
 今年も心を込めて臨みますので、ご期待ください。」

早速、この週末から、もろみの仕込みが始まるとのことです。
      

寒さを耐える日々を、ぜひ お酒がもうすぐ!という楽しみに変えて。
新酒が届くまでの しばらくの間、
春夏秋の季節を越え 熟成したお酒を味わってください。

風邪をひかないよう 滋養たっぷりの旬の味覚と
稲田本店のお酒を、ぜひ稲田屋でお楽しみください!

(来月には「にごり酒」もお楽しみいただく予定です。)