上田くんの酒蔵研修奮闘記
2014年02月04日
皆さま、こんにちは。
稲田屋事務所の田辺です。
先週UPの蔵元研修ブログ、
もう読んでいただけてますでしょうか?
さてさて…
日本橋店の畔上料理長に続きましては、
はなれ店の上田くんからレポートが届きましたよ♪
さらにオトコマエになって?
ひとまわり大きくなって戻ってきた上田くん。
どんなことを感じた研修だったのでしょうか?
早速読ませてもらいましょう・・・楽しみですね!
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稲田本店 蔵元研修レポート
稲田屋はなれ店
上田和弘
研修期間: 1月11日~15日(5日間)
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5日間の酒蔵研修期間で、今回は本醸造「いなたひめ」の
酒造りの一端に触れてきました。
主な一日の作業内容は以下の通りです。
5:30 起床
5:50 会所場集合
6:00~ 麹室→出麹・枯らし・切り返し・盛り。
7:00~ 朝食・休憩
8:00~ 引き込み・床もみ・もみ上げ・種麹
(杜氏による綿密な温度管理)。その他作業。
10:00~ 会所場休憩
10:15 その他作業開始
12:00 昼食・休憩
13:30 午後作業開始
15:00 会所場休憩
15:30~ その他作業・切り返し
18:30 作業終了
日々の作業では、主に麹室で製麹に触れさせて頂きました。
麹菌という生き物との関わりの為、毎日が同じではない諸条件下
一定の品質の麹を作り出す事は容易ではなく、知識だけでなく、
体力も必要だと感じました。
その他の作業では、櫂入れ・検温、タンク清掃、瓶詰め、
自動圧濾圧搾機の清掃(酒粕取り)精米所での酒米切り替え、
わずかですが大吟醸の洗米等をさせて頂きました。
各作業は、高所で行うものや機械を使うものもあり、
危険が伴う場面も少なくありませんでしたが、杜氏、
蔵人の方からの指導の下、安全に作業させて頂きました。
特に醪を扱うタンク付近では、タンク内落下による
危険性の理由(空気濃度の薄さ)をしっかりと教えて頂きました
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蔵人の方が精米所で床に落ちた精米前の1粒の玄米を拾い
「農家さんが作って下さったお米は1粒でも無駄には出来ませんから」
と言った言葉がとても印象的でした。
その精神は、蒸米作業の場面、製麹の場面、
酒造りの全ての場面で見受けられました。
会所場での時間は、作業を進めていく中での打ち合わせだけでなく、
コミュニケーションの場面でもあり、この時間に蔵人の方と沢山の
会話をすることが出来ました。
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今回の研修で、今まで本見ていたものや、先輩たちからの話でしか
聞いたことがなかった新しい世界を経験することが出来ました。
伝統的な製法が行われている一方で、機械化も取り入れられている
空間はとても新鮮なもので、その全ての工程は「美味しい酒造り」を
する為にという一点に向かっていることを感じる事が出来ました。
稲田屋へ来店して下さるお客様へ日本酒の伝えていけるよう
これからも日本酒の勉強を続け、今回の経験を今後の接客に大いに
活用していきたいと思います。
改めまして、今回このような機会を頂き、本当にありがとうございました。
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上田くん、ありがとうございました。
人柄のあたたかさが伝わってくる、ステキな文章ですね。
ぜひぜひ、お店で今回の経験を
お客様はもちろん、周りのスタッフさんたちにも
たくさんお話してあげてくださいね!
そして皆さま、
ひとまわりもふたまわりも成長して帰ってきた
上田くんは「個室処稲田屋はなれ店」にいます!
ご来店いただいた際は、
彼から直接土産話を聞いてみてくださいね♪